M.PEOPLE2026.06.24
利用者様の声が原動力に。「年間最優秀チーム」受賞チームが体現する、復職支援の“おもてなしの心”

株式会社リウェルはエムステージグループとして培ってきた健康経営の知見を基に、メンタルヘルス不調者の復職支援サービスを提供しています。メンタルヘルスの不調による休職者が増加する現代において、スムーズな職場復帰とその後の定着を支える「リワーク(復職支援)」の重要性は日々高まっています。
エムステージグループ全体で活躍するチームを表彰する「FY2025 年間最優秀チーム」に輝いたのがリウェル大宮センター。全国トップクラスの実績を叩き出し、社内でも圧倒的な存在感を示しています。その強さの裏には、メンバー全員が体現する「おもてなしの心」と、個性を掛け合わせる「アベンジャーズ」のようなチームワークがありました。
今回は、そんなリウェル大宮センターを牽引するリーダーの大城さんと千葉さんに、チームの強みの源泉と復職支援にかける想いをインタビューしました。
株式会社リウェル リワークProグループ 大宮センター リーダー 大城さん(右)
2007年より精神科病院での勤務を開始し、豊富な臨床経験を積みながら認知行動療法を用いた最先端の復職支援プログラムの実践などに携わった。2023年2月にリウェルに入社し、現在は大宮センターのリーダーを務める。
株式会社リウェル リワークProグループ 大宮センター 千葉さん(左)
介護業界にて現場、エリア統括マネージャー、施設長まで幅広く経験。その後復職支援事業に転じ、2024年4月にリウェルに入社。大宮センターを立ち上げから支えている。
◼︎「医療水準の専門性」で実現する全国トップクラスのサービス
――まずは、お二人が入社を決めた理由を教えてください
千葉さん:前職でリワーク支援に携わり、サービス管理責任者の資格取得の見通しが立ったことが転機となりました。1社のみの経験でサービスを管理・提供することに不安を感じ、他社のリワーク支援の在り方を学びたいと考えたのです。ちょうど大宮センターの新規立ち上げという絶好のタイミングだったこともあり、自身が培ってきた知見を組織にフィードバックしながら、新たな経験を積むために転職を決めました。
大城さん:私は、リウェルの「再休職率0%をめざす」という目標に強く惹かれたことが最大の理由です。前職の医療機関で復職支援に携わる中で、単に職場復帰を促すだけでは再休職を防げないという限界を痛感していました。だからこそ、医療の枠組みを超えて復職後の定着やその先の人生まで伴走できる環境で、これまで培ってきた高い専門性を存分に活かしたいと考え、入社を決意しました。
――「リワーク施設」とはどのようなものですか。大宮センターならではの立ち位置も教えてください
千葉さん:リワーク施設とは、うつ病や適応障害などのメンタルヘルス不調によって休職・離職されている方が、スムーズな職場復帰や再就職をめざしてリハビリテーションを行う場所です。リワークの場は大きく分けて、医療機関が運営する「医療系」、地域の障害者職業センターなどが担う「行政系」、そしてリウェルのような福祉サービスを活用した「福祉系」の3つに分類されます。生活リズムの構築から復職に向けたメンタルスキルの習得、復職後の定着支援までをシームレスに提供できる点が、近年福祉系リワークが必要とされる大きな理由となっています。
大城さん:リワーク施設を含む全国約23,400カ所ある就労系サービスの中でも、リウェル大宮センターは、復職・再就職から6ヵ月間以上経過した定着人数が全国トップクラスの実績を誇ります。これを実現できている理由の一つは、「福祉の枠組みでありながら、医療水準の高い専門的なプログラムを提供している点」にあると考えています。
私は前職の国立精神神経医療研究センター病院などで、最先端の復職支援に携わっていました。その知見を活かし、大宮センターでは「認知行動療法」に基づいた専門性の高いプログラムを数多く提供しています。さらに、公認心理師や精神保健福祉士、社会福祉士、キャリアコンサルタントなど、国家資格保有者を含む専門スタッフが幅広く揃っています。これらは福祉系施設には珍しい大きな強みです。

◼︎言葉にならないサインを察知し、人生に伴走する支援
――全国トップクラスの実績を誇るサービスを提供している皆さんが、今大切にしていることはなんですか
大城さん:メンバー全員で最も大切にしているのは「おもてなしの心」です。それは単に優しく接することではなく、相手を深く理解しようと主体的に働きかけること。そして、「言葉にならないサイン」を察知することだと考えています。
千葉さん:休職に至る背景には、周囲に「しんどい」と言えずに抱え込んでしまったケースが少なくありません。だからこそ私たちは、日々の表情の変化、挨拶の声のトーン、いつもと違う席に座っているといった些細な行動の変化から、非言語コミュニケーションでも状態を察することを意識しています。
変化に気づいた際には、関係性ができている担当スタッフがそっと雑談ベースで声をかけ、本音を話しやすい環境を作る。こうした密な伴走の結果、施設を卒業する頃には、多くの利用者様が、以前よりも安心してコミュニケーションを取れる状態になっています。
大城さん:卒業の日に「ここを選んで本当に良かった」と利用者様から感動的な言葉を寄せていただけるときが、私たちのこれまでの支援の答え合わせができる瞬間です。平均して約半年間、人生を伴走させていただくので、最後の挨拶で涙を流される利用者様を見ると本当に感慨深いです。
千葉さん:ある利用者様が「最初はリワークを利用することを遠回りだと思っていたけれど、卒業する今、ここに来ることが一番の近道だったと気づいた」とおっしゃってくれたことがありました。考えが真逆になるほどの価値を提供できたのだと、心から嬉しく思いました。
◼︎「大宮アベンジャーズ」のチーム力で掴んだ年間最優秀チーム
――リウェル大宮センターは、エムステージグループのFY2025年間表彰で「年間最優秀チーム」に選ばれましたね。受賞につながったチームの特徴はズバリ、なんでしょう
大城さん:「大宮アベンジャーズ」と称する抜群のチームワークだと思います。少数精鋭のチームだからこそ、メンバーそれぞれが持っている異なる強みを掛け合わせていることがプラスに働いています。
千葉さん:大きい器を持った大城さんがビジョンを示し、そのリーダーのもとに、突破力のあるムードメーカーや、気配り上手なメンバー、多角的な視点を持ち実務に強いしっかり者などが集まっています。個性豊かですが、全員が意見を言いやすい雰囲気を大城さんが作ってくださるので、相乗効果で前進できている感覚があります。
大城さん:私一人の視点では限界があります。だからこそ、日々のケース対応やセンターの運営方針についても、まずは全員の意見をよく聞く。それぞれがプロフェッショナルな視点を持っているため、意見を掛け合わせることでチームとしての力が何倍にも膨らみます。お互いの個性をリスペクトし合える環境を作ることこそが、私の役割だと捉えています。
千葉さん:加えて、メンバー同士が「弱みを見せ合える関係性」を培ってきたことも大きいと感じています。業務が重なって「今、ちょっと大変です」という状況を、スタッフ間で素直に言い合えるんです。誰かがしんどい時は、周囲が損得抜きで「そこは私がカバーするよ」と自然に動く。この支え合いがあるからこそ、スタッフ自身も抱え込まずに常に質の高い支援を提供できることにつながっています。

――支援をする中で、難しさを感じる場面はありますか
千葉さん:メンタルヘルス不調が起こっている背景や環境は、一人ひとり全く異なります。同じ診断名であっても、画一的な支援は通用しない「オーダーメイド」の世界だからこその難しさもあり、当初の見立て通りには進まないことも多々あります。
ただ、そんな時にもやはり頼りになるのがチームの存在です。自分のこれまでのやり方に固執せず、適宜スタッフ間で状況を共有し、新たに得たアイデアで調整をかけ続けることが不可欠です。
大城さん:通所が難しいケースや複雑な課題を抱える場合も、担当スタッフ一人が抱え込むことはしません。すぐにケース会議を開いて全員で知恵を絞り、時には主治医や企業とも密に連携を取るようにしています。センター内だけで完結させない包括的な解決の道を模索し、実践することで、数々の困難を乗り越えてきました。
――そういった支援の積み重ねがチーム力も育み、今回の「年間最優秀チーム」獲得につながったのですね
大城さん:メンバー全員が「おもてなしの心」を主体的に体現し、強みを掛け合わせた結果が受賞につながり、本当に嬉しいです。このチームで受賞できたことを誇りに思いますし、今後もさらに高い基準をめざして適切な支援を継続し、賞に恥じない成果をこれからも出し続けます。
◼︎リワークの最先端を担い、より多くの方の人生に寄り添うチームであり続ける
――今後の展望は、どのようにお考えですか
大城さん:リウェル大宮センターは今後、定員を20名から30名へと拡大することを視野に入れています。自立訓練の事業所で30名定員の施設は全国的にも極めて稀な挑戦ですが、チームで協力すれば達成できると確信しています。
千葉さん:今後の行政の改正や社会のニーズを先読みし、私たちは今、最先端の動きをしています。自立訓練における「定員30名での運営」が、支援の質と売上を両立させる一つの最適解であることを、大宮センターがロールモデルになることで証明していきたいと考えています。
なぜ今、定員拡大をめざすのか。それは、定員が増えることでスタッフの増員による専門性の多様化や、プログラムの多層化が見込まれ、売上と質が互いを高め合うさらなる好循環を生むことができるからです。定員30名への挑戦は、今後のリウェルにとって、新規事業所のスタンダードを作ることにもつながっています。
大城さん:定員拡大はあくまで通過点です。私たちは、「再休職率0%」の実現に向け、職場に戻ることだけをゴールとせず、その先の人生を豊かに生きるための伴走を続けていきます。今後はグループの他事業部ともさらに連携を深め、一人でも多くの方の社会復帰・職場復帰を包括的にサポートできるチームであり続けられるように取り組んでまいります。





