AI POLICYAI基本ポリシー

エムステージグループ
AI基本ポリシー

  1. はじめに

    エムステージグループは「すべては、持続可能な医療の未来をつくるために」をビジョンに掲げ、事業場向け健康経営支援、医療人材総合サービス、医業承継M&Aといった極めて秘匿性の高い「医療情報」「健康情報(要配慮個人情報)」「キャリア・企業情報」を扱う社会的責任の大きなビジネスを展開しています。
    生成AI等の目覚ましい進化は、業務の効率化や高度化、サービス品質の向上に寄与する一方で、重大な権利侵害やプライバシー侵害、セキュリティインシデントなど、倫理的・社会的な課題を内包しています。
    医療の未来をつくる私たちが、AIという強力なテクノロジーを「安全に、正しく、そして最大限に」活用していくためのグループ共通の指針として、ここに「AI基本ポリシー」を策定します。

  2. 目的

    本ポリシーは、エムステージグループが、業務における生成AI等のAI技術を安全かつ適切に活用するための基本指針を定めるものです。私たちは、AIの利活用において以下の原則に従います。

  3. 基本原則

    1. 人間中心(Human-in-the-loop)

      当グループは、AIの利活用において人間を主役と位置づけます。AIの出力を鵜呑みにせず、必ず人間が内容を確認・評価・修正し、最終的な意思決定と結果に対する責任はすべて人間が負うことを徹底いたします。

    2. 安全性(Safety)

      当グループは、AIの利活用において安全性を最優先いたします。すべての業務プロセスにおいて、人や社会に危害を及ぼすことがないよう、信頼性の高いシステム選定と適切な運用管理を行います。

    3. 公平性(Fairness)

      当グループは、AIに潜むバイアス(偏見)を認識し、性別や年齢、人種、信条などによる不当な差別や排除、不利益な評価につながらないよう努めます。定期的なモニタリングを通じて出力結果の公平性を検証し、特定の個人やグループに不利益を与えない利活用を徹底いたします。

    4. プライバシー保護(Privacy)

      当グループは、関係法令を遵守し、お客様の情報ならびに機密性の高い医療・健康情報を適切に取り扱います。データの収集から破棄に至るライフサイクル全体でプライバシーを保護し、個人の尊厳や権利が侵害されないよう社内規程に基づき厳格な管理を行います。なお、お客様からお預かりした情報を、当グループが利用するAIシステムの学習データとして使用することはありません。

    5. セキュリティ(Security)

      当グループは、AI特有の新たな脅威や脆弱性に対抗するため、包括的なセキュリティ対策を講じます。AIシステムと扱うデータの「機密性・完全性・可用性」を維持し、安全で信頼性の高い環境の維持に努めます。

    6. 透明性(Transparency)

      当グループは、AIの活用目的やデータの取り扱いについて、合理的な範囲で適切な情報提供を行います。また、AIに関する事象発生時の検証可能な仕組みの整備を進めます。

    7. 説明責任(Accountability)

      当グループは、AIの利用プロセスの記録とトレーサビリティ(追跡可能性)を確保し、AIの利活用における説明責任を果たします。万一、予期せぬトラブルが発生した際は、速やかに原因を究明し、適切な情報開示と是正処置を行います。

    8. 知的財産権(Intellectual Property Rights)

      当グループは、第三者の知的財産権を尊重いたします。生成AIを用いたコンテンツの作成および利用にあたっては、他者の権利を侵害することがないよう、高い倫理観と慎重さをもって取り扱います。

    9. 教育と人材育成(Education & Literacy)

      当グループは、AIの特性とリスクを正しく理解し、高い倫理観をもって行動できる人材を育成します。適切な教育を通じて安全な利用環境を維持するとともに、AIを最大限に活かして質の高いサービスを提供し、イノベーションを牽引する人材を組織的に育ててまいります。

  4. ガバナンス体制

    当グループは本ポリシーの実効性を担保するため、以下のガバナンス体制を整備し、グループ全体における安全で適切なAI活用を統制・推進いたします。

    1. AIガバナンス委員会

      本委員会の最高決定機関であり、AIの活用に関する基本方針の決定、および社内ルールの策定を行います。

    2. AI推進事務局

      AIガバナンス委員会が提示する基本方針に基づき、AI人材の育成、現場におけるAIの実装、運用、活用、および現場のニーズ・課題の吸い上げを主導いたします。

    3. AIセキュリティ委員会

      セキュリティの観点から、AIの活用・運用に対してリスク評価(安全審査)および監査を行う。また、利用規約やプライバシーポリシーの改定が必要な場合の審査も行います。

      AIセキュリティ委員会イメージ図
  5. アップデート方針

    当グループは、AI技術の急速な進展、国際的な法規制の動向、社会規範の変化を注視し、本方針を柔軟に見直し発展させてまいります。常に社会からの期待と信頼に応えられるよう、方針の継続的なアップデートに努めます。

制定:2026年7月9日
株式会社エムステージグループ
代表取締役 兼 グループCEO 杉田 雄二