FY2024 年間MVP&新人賞受賞者が語る、つなぐ思いと支える力

エムステージグループでは年に一度、最も優秀な社員に贈られる「年間MVP」と、最も優れた成果をあげた新入社員(今回は2023年4月1日〜2024年9月30日に入社したメンバー)に贈られる「新人賞」を表彰しています。今回は、2年連続で年間MVPを受賞した金谷さんと、新卒入社1年目で新人賞に輝いた下村さんに、これまでの歩みや仕事への思い、そして今後の目標についてお話を伺いました。
株式会社エムステージマネジメントソリューションズ 金谷さん(右)
2020年に株式会社エムステージに入社。メディカルヒューマンリソース事業部(以降、MHR事業部)にてキャリアプランナーとして従事後、2022年に株式会社エムステージマネジメントソリューションズ(以下、MMS)に異動。医療機関専門のM&Aアドバイザーとして活躍。FY2023、FY2024に年間MVPを受賞。
株式会社エムステージ MHR事業部 下村さん(左)
大学卒業後、2024年に新卒で株式会社エムステージに入社。入社後は医療機関におけるアルバイト医師の採用・求職支援に従事。FY2024に新人賞を受賞。
――年間MVP・新人賞の受賞、おめでとうございます!まずはじめに、ご経歴を教えてください
金谷さん:前職は人材派遣業界で、量販店イベントの企画・運営を一貫して担当しており、人材ビジネスの面白さを感じていました。その後、知人の紹介で参加した介護施設でのボランティアをきっかけに、医療・介護の世界に興味を持つようになりました。そして、未経験ながら、医療業界で「人材」という自分の強みを活かせる環境を探していたとき、当社と出会いました。入社の決め手は、医療に対する強い思いや、希望する部署へ異動を申請できるFA制度です。人材領域で強みを活かして結果を出しながら、将来の挑戦にもつなげられる環境に魅力を感じました。

――実際にFA制度を活用して、MMSへ異動されましたね
金谷さん:そうですね。名古屋のMHR事業部で医療機関のキャリアプランナーとして経験を積むなかで、人材領域で一定の成果を出せたという手応えを感じるようになりました。ちょうどその頃から、以前から興味のあった『医業承継サポート』サービスを提供するMMSへの異動を意識するようになり、自ら希望を出して現在に至ります。キャリアを広げたいという思いが強かったので、異動が実現したときは本当に嬉しかったです。
――下村さんは昨年新卒でご入社されましたが、当社への入社を決めた理由を教えてください
下村さん:大学では心理学を専攻し、日常の心理やコミュニケーションについて学ぶなかで、人と人の関わりに興味を持ちました。就職活動ではその経験を活かし、人材業界を中心に見ていましたが、「社会の役に立つ仕事がしたい」という思いから、医療と人材を軸にする当社に魅力を感じました。入社の決め手は、面接時の雰囲気の良さと社員の人柄です。「この人たちと働きたい」と強く思いました。
――それぞれの思いを胸に入社されたお二方ですが、現在の業務内容を教えてください
金谷さん:医療機関専門のM&Aアドバイザーとして、後継者探しに悩む医療機関と承継開業を志す医師のマッチング、そして承継に関わる各種業務の支援を行っています。売却・購入を希望される双方に丁寧にヒアリングを行い、それぞれにとって最適な形でのマッチングをめざします。そのうえで、関係各所と連携しながら承継の実現をサポートしています。
――法務や財務など、医業承継には多方面の知識や連携が必要ですよね
金谷さん: そうですね、承継には法務や人事労務、財務・税務、さらに医療法なども絡み、非常に複雑です。弁護士や税理士、行政書士などの専門家と連携し、最適なスキームを検討・提案することも重要な役割です。
――下村さんはいかがでしょうか
下村さん:私は医療機関におけるアルバイト医師の採用・求職支援を行っています。具体的には、単発勤務を希望する医師のご紹介に向けて、求人票の作成から配信、応募者対応までを一貫して担当しています。医療機関の「この日に、どうしても医師が必要」というニーズと、医師の「この日なら働けるため、自分の経験を活かして貢献したい」という思いをつなぐ、大切な仕事です。

――未経験からのスタートで、苦労されたことも多かったのではないでしょうか
下村さん:はい、入社前まで医療に深く触れたことがなかったので、求人票や医療機関からのメールに出てくる言葉が分からず、最初はとても戸惑いました。医療用語も多く、内容を理解するのに苦労しましたね。分からないことは自分で調べたり、先輩に聞いたりして、少しずつ知識を蓄えていきました。印象に残っている出来事は、目標に向かって模索していた時期に先輩からいただいたアドバイスです。応募がなかなか入らなかったり、求人依頼が少なかったりして焦っていた私に、先輩が「今日は成果が出なくても、明日以降につながる行動をすればいいよ。今できることに集中しよう」と声をかけてくれました。この言葉をきっかけに、気持ちを切り替えることの大切さに気づき、今でもこのアドバイスは心の支えになっています。
――金谷さんは昨年に続いて、2年連続での年間MVP受賞となりましたね!表彰を受けたときのお気持ちはいかがでしたか
金谷さん:素直に嬉しかったです。2年連続の受賞は自分でも狙っていましたし、たとえ受賞できなかったとしても、それにふさわしい結果を出すべきだと思っていました。FY2023は自分の数字に集中した年でしたが、FY2024はチームや事業部の成果を意識しました。会社に貢献したいという気持ちは、誰にも負けない自信があります。年齢的にも、まだまだ成長していける世代だと思っているので、後輩にも先輩にも負けないように頑張りたいです。「強くありたい」という気持ちは、変わらず大切にしています。

――「強くありたい」と思うようになったきっかけや経験を教えてください
金谷さん:負けず嫌いな性格もありますが、MMSに異動した1年目が大きな転機です。初めての業務ばかりで思うように成果が出ず、かなり悩んだ時期がありました。お客様に励まされて、涙したこともあります。でも、「ここで止まったら終わりだ」と思い、必死に勉強し乗り越えました。「お客様にしっかりサービスを提供し、会社に利益をもたらし、自分も評価される」という前向きなイメージを持って取り組めたことで、「もっと成長したい」「もっと強くなりたい」という思いが芽生えました。
――周囲の方々との関わりのなかで、支えになったことはありますか
金谷さん:同僚だけでなく、お客様との関わりも大きな支えです。承継は人生の大きな節目です。以前、余命が限られた院長先生から「地域の診療を守るために誰かに引き継いでほしい」とご相談を受けたことがありました。その承継を支援したことでご家族にも感謝され、食事をご一緒するほどの信頼関係を築けたのは、この仕事をしていて本当に良かったと感じた瞬間です。譲渡から1年経過した後もその方はお元気で、「あのとき無事に引き継ぐことができたおかげで、今も安心して暮らせている」と言っていただき、大きなやりがいを感じました。
――下村さんは新人賞を受賞されましたね!受賞されたときの率直なお気持ちを教えてください
下村さん:とても嬉しかったです。個人で表彰されたのは人生で初めての経験でした。入社してからの1年間多くの方にお世話になったので、この受賞を通じて「ここまで成長できました、ありがとうございます」という感謝や恩返しの気持ちを伝えられたと思います。

――仕事をするなかで、やりがいを感じるのはどのようなときですか
下村さん:医療機関の方々と信頼関係を築けていると感じたときです。緊迫した状況でご相談をいただくこともありますが、応募が入ったことをお伝えすると、「助かりました!」と非常に喜んでいただける瞬間が本当に嬉しいです。コミュニケーションを重ねるうちに、「下村さんだから話すんだけど…」と気軽にご相談いただけたり、優先的に求人をご依頼いただけるようになったり、困ったときに一番に頼られる存在になれていることに、大きなやりがいを感じます。
――今後の目標やチャレンジしたいことはありますか
金谷さん:お客様や会社のために、昨年の自分を必ず超えたいと思っています。毎年少しずつでも成長し続けることに、しっかりコミットしたいですね。また、チームの規模をさらに拡大し、MMSがグループ内外でより広く認知されるような取り組みをしたいです。私はゼロからの立ち上げが得意なタイプではありませんが、機会があれば医療承継に関連した新しい取り組みにも挑戦したいと考えています。人生の大きな分岐点に関わる仕事だからこそ、「より良い方向に導きたい」という強い思いを持ち、これからも真摯に向き合っていきます。
下村さん:まだまだ力不足を感じる場面も多くありますが、これからの成長に向けて、何事にも恐れずチャレンジする姿勢を大切にしています。まずは、周囲の方々の良いところを見て学び、自分のものにしていきたいです。現在は目の前の業務をこなすことで精一杯ですが、今後は医療機関やチームメンバーに対して、自分の意見をしっかり提案できるようになりたいと考えています。そのために、最近は思いついたアイデアをメモしたり、医療機関の方にサイトの使いやすさについてヒアリングしたりしています。そのメモを蓄積しながら、積極的に発信し、より良いサービスづくりに貢献していきたいです。
――お二人の熱意や努力、そして仕事に対する真摯な姿勢がひしひしと伝わってきました。お二人の今後のさらなるご活躍を楽しみにしています