どこよりも連携の取れた支社を目指し、一丸となって地域課題と向き合う。福岡支社長の思い
エムステージは全国7支社を展開しています。
2022年11月には、福岡支社が新たなオフィスに移転・拡大いたしました。
福岡支社長に、福岡支社が向き合う地域医療課題と、働く環境について伺いました。
株式会社エムステージ 福岡支社長 卯田さん
医師紹介会社を経て、2018年、エムステージ入社。常勤医師のキャリアプランナーとして、転職支援を中心に、非常勤勤務まで幅広く医師の支援に携わる。
また、社内では全国の常勤キャリアプランナーの強化担当を兼務。エムステージのキャリアプランナー全体の能力向上に取り組んでいる。
――もともと医師紹介会社にいらっしゃった卯田さんですが、エムステージに入社されたきっかけを教えてください
同業でしたので、エムステージのことはもちろん知っていました。『Dr.転職なび』『Dr.アルなび』のサイトは、よく見に行っていましたよ(笑)
その当時の印象は、とても真面目な会社なのだろうな、というものでした。他の医師紹介会社では、情報が更新されないまま掲載しているようなところもある中で、非常にこまめに求人が更新されていました。そもそも情報量が少ない求人も多いのですが、『Dr.転職なび』『Dr.アルなび』は求人が作り込まれていて、非常にレベルの高いものでした。私のようにエムステージの求人で医療機関の勉強をしていた他社の人も多かったと思いますよ。
こうしたところから社員の方の医療に対する理解力の高さや、企業としての姿勢を強く感じるようになり、エムステージに関心を持つようになりました。
――実際に入社してみて、いかがでしたか
今でも覚えているのが、入社時の代表の話です。
医師紹介会社は、看護師、薬剤師などの横へ事業展開することが多くありますが、エムステージは紹介事業の枠にとらわれず、医療の持続可能性を様々な事業を通じて成し得ていく、という話でした。
医療人材領域においては、「どれだけ多くの良質な雇用を生み出せるのかという観点に立ち、採用手法の多様化と効率化による市場の活性化を促していきたい。そのために、私たちの持つ情報を自社のマッチングにのみ活用するという利己的な考えではなく、プラットフォーマーとして情報を広く開示することで良質なマッチングの最大化を目指す」という考えを代表が熱く語っており、その熱量の高さに圧倒されました。
実際に、採用領域では医療機関向け求人プラットホーム事業の株式会社Rakusaiのグループ会社参画や、医療課題全体へのアプローチとしては健康に働き続けられる人を増やす産業保健事業の展開など、新しいチャレンジが次々と進められていて、大きな社会的意義に寄与していることを感じています。
――福岡支社についても教えてください
現在、福岡支社は12名の体制です。医療人材総合サービス事業部を中心に、2022年7月からは産業保健事業部も開設されました。福岡支社で九州・沖縄エリア全域の支援に取り組んでいます。
――九州エリアで取り組まれている地域課題はありますか
九州には医学部を抱える国立大学が沖縄も含めて各県に1つずつ、福岡県には医学部を抱える私立大学も3つありますので、合わせて11大学が存在しています。
人口10万人当たり医師数は各県、全国平均を上回っていて、医師数の西高東低とよく言われるように、東日本に比べると医師数は多くなっています。九州の都市部は、おおむね充足傾向であるといえるでしょう。
ですが、やはり九州では福岡に人が集まる傾向があるため、鹿児島県や宮崎県といったエリアでは、多くの医療機関が医師確保に苦戦されています。これまで県立病院などの公立病院では、大学の医局派遣で医師が賄われていましたが、近年は医局員の減少により大学病院からの医師派遣も難しくなってきています。そこで以前は紹介会社に求人が出ることのなかったこうした公立病院も、今は紹介会社を頼るということが増えてきています。
常勤だけでは賄えず、定期非常勤やスポット非常勤も含めて各医療機関様で対応されていますが、こうした九州エリア内での医師偏在は支社として取り組んでいかなければいけない問題です。
――福岡支社の特徴を教えてください
支社は決して大きな組織ではないため、一人一人が大きな戦力です。喜ばしいことに産休に入られている方・入られる方も3名いらっしゃるので、そうしたことにも配慮しながら組織力を高める体制構築に取り組んでいます。
例えば、定期的にジョブローテーションを行うことで、どんなポジションでも、誰もがマルチに対応できるようにしています。ひとつのポジションだけでなく、医師のキャリアプランナーも、医療機関のリクルーティングアドバイザーも、スポット非常勤も、全員が対応できることが組織の強みです。日々の業務も連携を大切にし、スピーディに質の高い提案が行えるよう意識しています。
――もともとエムステージの特徴として、業務上で連携することが多いですよね
そうですね。例えば前職の紹介会社では、私は医療機関側と医師側の双方を担当していました。エムステージのように、医療機関側と医師側の担当者を分けているところは珍しいと思います。
この体制のメリットは、求職者にとって最善の提案が出来ることです。
医師紹介に長く携わっているほど、考えが固定化されていくことがあります。例えば、こういう先生から求職相談があった場合はこの病院だ、というような自分の中でのパターンが出来てくるのです。ですが、分業体制で自分ではない担当者が医療機関の選定をすることで、そうしたコンサルタントによる紹介のブレがなくなり、より幅広くよいご提案ができるのです。実際、マッチングが上手くいくことも多いと感じています。
このエムステージの体制では、誰かと協力しないとマッチングが生まれません。あえてそういう仕組みにしているのだなと感じましたし、必然的にチームがまとまる要因でもあると思います。ですが、この利点は医療機関側の担当者と医師側の担当者の連携が取れていないと、その効果が発揮されません。連携が取れておらず、連絡が遅くなったりすると、逆に先生にデメリットを与えてしまいます。だからこそ、組織のまとまりは非常に重要であると考えています。
――福岡支社は11月に新オフィスに移転しました。新しいオフィスはいかがですか。
以前のオフィスは業務デスクが並び、それぞれが固定席となっていました。それは同じ業務の人でまとまり、連携をするには良かったのですが、少し業務範囲が異なる人とはなかなか連携が生みづらいという点もありました。
新しいオフィスでは、フリーアドレスにして、できるだけ色んな席に座ってもらうようにしています。定期非常勤の担当者は何をしているのか?常勤のキャリアプランナーはどんなアプローチをしているのか?仲間の仕事から、学びを得てほしいと思っています。
――フリースペースも広くなりましたね
これまでは相談ごとなどもデスクで行うことが多かったのですが、気分を変えてフリースペースで話したり、電話などがならない環境で集中したい時に使ったりと、環境を変えることができるようになりました。
まだ慣れていないので使い方を模索しているメンバーも多いのですが、環境を作っていくことも私の仕事ですので、積極的に利用するようにしています。
――今後の福岡支社の体制や目指すものなどがあれば教えてください
目指す支社の体制としては、先にあげた課題へのアプローチでもあるのですが「どこよりも連携が取れている」組織でありたいということです。今も、どこよりも連携が取れていると思っていますし、これからも組織は拡大していきますが変わらずに目指していきます。
当たり前といえば当たり前ですが、誰もが「困っている仲間がいたら、皆が自分事として考えられる」、「コミュニケーションを大切にする」、という福岡支社の良さをこれからも大切にしていきたいですね。
それが、九州エリア全体の課題をメンバー一人一人が認識し、チーム一丸となって医療機関・医療従事者の皆様に向き合っていく力になると思っています。
――お話ありがとうございました
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