『第4回健康経営EXPO春』展示会レポート

エムステージがブース出展をおこなう展示会「第4回健康経営EXPO春」in東京。企業における健康経営を取り巻く環境は、どのように変化しているのでしょうか。その動向を取材しました。

『健康経営 EXPO』とは
企業・官公庁・学校・病院の健康経営担当者・総務・人事・経営者などが来場する健康経営に特化した展示会です。「健康管理」「メンタルヘルスケア」「睡眠改善」「運動支援」など、あらゆる健康経営関連製品・サービスが一堂に出展されます。
URL:https://www.office-expo.jp/tokyo/ja-jp/lp/inv/week.html

今回、人事・総務・経理向けに開催された展示会は、「HR」「総務サービス」「PR」「健康経営」「福利厚生」「働き方改革」「会計・財務」「法務・知財」「オフィス防災」の9つのテーマでエリアがわかれています。それぞれのエリアで多くの来場者が賑わいをみせる中、より際立って賑わっていたのが 「健康経営」エリアです。
昨今の「人的資本経営」という考えの広がりから、従業員の健康や働き方に目を向ける企業が増えてきているのかもしれません。

コロナ禍を経て、従業員の「休職」「離職」に対応するサービスのニーズが顕著になっているようです。エムステージのブースには、「休職者や離職者が増加してしまい、会社から対策や対応を求められている」という人事・労務ご担当者が多く見られました。

メンタルヘルス不調による休職。その休職者に対する職場復帰支援のことを「リワーク」と言います。来場者のお話を聞いてみると「リワーク」という言葉は知っているが、その内容に関しては詳しく知らないという方が多い印象でした。

企業が対応すべき「リワーク」には、主に3つのポイントがあると言われています。「トレーニング機会の提供」「マネジメント」「社内ルールの整備」です。

まず、「トレーニング機会の提供」では、メンタルヘルス不調からの早期復帰や、再発防止を目的としています。ケガをしたスポーツ選手が、復帰のためのリハビリを行うように、メンタルヘルス不調から回復するためのトレーニング機会を提供する必要があります。

二つ目の「マネジメント」は、休職者の放置や対応不足の解消、適切な復職判断を行うための対応です。休職者が復帰するまでのプロセス管理と言えます。

最後が「社内ルールの整備」です。円滑な職場復帰を促すための「社内制度」の整備がこれにあたります。厚生労働省は、「職場復帰支援の手引き」を公表し、休職者対応のフローを示しています。大切なのは、このフローを自社の体制や状況に併せてかみ砕くことです。

※出典:厚生労働省「職場復帰支援の手引き」より

これらの3つのポイントは、専門的な知識が必要となる場合がほとんどです。何から手を付けて良いのかわからない、何をしなければならないのかわからないというご担当者も少なくないのではないでしょうか。

エムステージは、「リワーク」に関するこれらの3つのポイントを適切に行うための企業向けサービス『Rework Biz』を展開しています。ブースでは、こちらのサービスについて、熱心にお話を聞かれる人事労務ご担当者の姿がありました。

生産年齢人口の減少が進み、人手不足が叫ばれる現代において、休職者のメンタルヘルス不調を”再発させない”ための企業の取組みは、今後当たり前になってくるのかもしれません。