ワーク・ライフ・バランスを配慮し、組織制度の見直しを実施 ~転勤免除の総合職「エリア総合職」新設~

医師人材総合サービス、産業医の選任を中心とした産業保健サービスを提供する株式会社エムステージ(東京都品川区、代表取締役社長:杉田 雄二)は、結婚や育児、介護などの家庭の事情が個々人によって異なること、また働き方への志向が多様化していることを踏まえ、社員の家庭の事情や働き方への希望を考慮した組織制度の見直しを実施。転勤が免除される総合職「エリア総合職」を新設しました。

■ポイント

  • 過去3年間に転勤配慮を要望する正社員がいた企業は、男性社員で62.4%、女性社員で48.7%。
  • 転勤配慮を要望する理由の多くは「家庭の事情」。
  • 社員個々人のライフプランを尊重する転勤制度の設計が必要。
  • 株式会社エムステージでは転勤が免除される「エリア総合職」を新設し、社員の働き方の多様性を尊重する組織制度の設計を行う。

■社会的背景

独立行政法人労働政策研究・研修機構「企業における転勤の実態に関する調査(2016年)」では、過去3年間での正社員(総合職)からの転勤配慮の要望の増減を企業へ尋ねており、「転勤配慮を求める要望があった」(「増えた」「やや増えた」「横ばい」「やや減った」「減った」の合計)とする企業は、男性社員で62.4%、女性社員で48.7%でした。男性では「増えた」「やや増えた」とする割合は計18.2%で、「減った」「やや減った」とする割合(計1.4%)を大きく上回っています。女性でも「増えた」「やや増えた」が計11.7%で、「減った」「やや減った」(計0.8%)を上回っていました。

過去3年間での正社員(総合職)からの転勤配慮の要望

同調査で、「転勤配慮を求める要望があった」とする企業について、正社員から寄せられた転勤配慮の要望(複数回答)を見ると、男性では「親等の介護」が75.6%、「子の就学・受験」が38.8%、「本人の病気が32.6%、「配偶者の勤務(共働き)」が24.5%となっています。女性でも「親等の介護」が48.8%、「出産・育児」が48.3%、「結婚」が38.3%、「配偶者の勤務(共働き)」が34.7%、「子の就学・受験」が27.2%と続いています。家庭の事情から転勤配慮が多く望まれていることが見受けられます。

過去3年間での転勤における家族的事情等の要望

転勤は本人の成長、組織の活性化のためには必要だと考えられますが、一方で個々人のライフプランニングの妨げにもなりかねません。ワーク・ライフ・バランスを整える制度設計が必要です。

■「エリア総合職」新設の目的

これまで、株式会社エムステージの正社員は、「総合職」と「一般職」の2種となっており、「一般職」は転勤なしの地域限定勤務で、残業も原則なし、時間内でいかに事務を終えるかという点にコミットする職種でした。しかし、家庭の事情などから転勤はできないものの、「一般職」の枠組みを超えた職務に挑戦したいという社員も存在しており、その考えにフィットする職種がありませんでした。また、現「総合職」の社員の中には、職務には満足しながらも転勤に不安を感じる社員がいました。これらの社員の働き方にフィットする職種を検討し、この度「エリア総合職」を新設する運びとなりました。

株式会社エムステージは全国に11拠点を展開し、顧客と対面でコミュニケーションをとることのできる環境を整えており、その維持のためと、社員の成長の機会を得るために転勤は今後も取り入れる必要があります。社員それぞれが個々に抱える事情や希望を反映できる制度設計を行い、多様な働き方の実現による社員満足・生産性向上を目指します。

■新組織制度の詳細

主に転勤の有無と残業の可否から正社員を「総合職」「エリア総合職」「限定総合職」に分類します。分類の変更は半期毎に、希望に応じて社員が自己申請を行います。現「一般職」から「エリア総合職」へ変更する社員は、面談の上給与増額をします。現「総合職」から「エリア総合職」へ変更する社員は給与改定なしです。2018年10月1日から運用開始いたします。

組織制度

■「エリア総合職」希望者数

10月1日からの運用開始に向けて、「エリア総合職」への変更希望者を募集しました。結果、エリア総合職への変更申請者は33名となっております。

■社員のワーク・ライフ・バランスを整えるための、株式会社エムステージのその他制度

<健康増進達成手当>

BMI値(健診結果)、非喫煙、無欠勤などの会社の定めた目標を年間で達成した場合、年額5万円の手当が支給されます。健康を維持することで、仕事も生活も充実します。初めて禁煙外来を受診する社員への補助もあり、健康増進への取り組みをサポートしています。

<勤務間インターバル制度>

勤務終了時間が21時を超えた場合、翌日の出社時間を10時とすることができます。株式会社エムステージでは21時以降の残業と8時以前の出社を原則禁止していますが、やむを得ない事情で残業・早出をする場合は申請の上で許可しています。21時以降の残業を行う社員の休息時間の確保のため、勤務間インターバル制度を設けています。(※所定労働時間:9時~18時)

<本件に関するお問い合わせ>
株式会社エムステージ(M.STAGE CO.,LTD)
広報:関矢 瑞季(せきや みずき)
TEL:03-5437-2950/FAX:03-5437-2951
MAIL:m.sekiya@mstage-corp.jp

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【プレスリリース】ワーク・ライフ・バランスを配慮し、組織制度の見直しを実施 ~転勤免除の総合職「エリア総合職」新設~